2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
アメリカ観察記断章。アメリカの商業施設は日本のそれよりはるかに物静かだ。過剰なBGMがないからだろう。何かしらの音楽は流れていることのほうが多い。しかし無音に近いところもある。実際、今日ブラック・フライデーの余波を見るために足を運んだ南カリフ…
"The cultivation of poetry is never more to be desired than at periods when, from an excess of the selfish and calculating principle, the accumulation of the materials of external life exceed the quantity of the power of assimilating them …
アメリカ観察記断章。アメリカ社会には明確なリズムが刻まれている。その最たるものがサンクスギビング・デーだ。もはや祝日だろうとおかまいなしに四六時中開いている店がある日本からすると驚きなのは、感謝祭の日、アメリカ社会全体が完全な期休止状態に…
"The concept dog does not bite; the concept cock does not crow." (William James. Some Problems of Philosophy.) 「イヌという概念は吠えない。オンドリという概念は鳴かない。」(ウィリアム・ジェイムズ「哲学の諸問題」)
アメリカ観察記断章。先日の学費値上げ反対プロテストのなかでも聞いたスローガンにpublic education should be freeというものがある。「公教育は無料であるべきだ」という掛け声はいつも何かしっくりこないものを感じていたけれど、education is not a pri…
アメリカ観察記断章。日本は良くも悪くも「道」を求めすぎる。この最悪の実例は体育会系精神論だろう。だがしかし、アメリカにこういう心構えがまるでないらしいというのもどうかとは個人的に思う。単純なことが適当にすませることとイコールになってしまう…
アメリカ観察記断章。前Homeland Security省長官にして現カリフォルニア大学総学長ジャネット・ナポリターノは来年度から5年に渡って毎年5%学費を上げていくという計画を提案した。これはかつて現カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンとカリフォルニア大…
アメリカ観察記断章。アメリカにおいても軍隊は非日常だと思う。しかし軍に関するものは日常に深く入り込んでいる。たとえば11月11日はベテランズ・デー(退役軍人の日)で国民の祝日である。コミュニティのイベントに行けば、だいたい軍関係のブースが出て…
"The way is for ever nameless./...Only when it is cut are there names./ As soon as there are names/ One ought to know that it is time to stop." (Lao Tzu. Tao Te Ching. Book One, XXXII) 「道はいつまでも名を持たない/……名が生まれるのは切り離…
アメリカ観察記断章。日本におけるクラシック音楽のコンサートは儀式のようなものだと思う。それはほとんど宗教めいており、クラオタという人種が集う厳粛な祭典のようなものだ。しかし南カリフォルニアのクラシック音楽のコンサートでは、それとはまったく…
アメリカ観察記断章。先月からコンサートに行きまくっている。ユロフスキ・LPO、スメタナトリオ、ハーゲン四重奏団、モザイク四重奏団、そして今日のビエロフラーヴェク・チェコフィル。安い当日券で入っているので、ワールドクラスの演奏だというのに、ここ…
アメリカ観察記断章。アメリカで個は集団(的価値)に従属することを必ずしも要求されない。各々が好きなものを好きなように追求する余地が確保されているように思うし、他人と違うことをすることが体感できるかたちで報われる。たとえば自分のようにつねに…
アメリカ観察記断章。アメリカの学生の顔には何か強い光がある。イケメンブサイクという美醜について言えば、カリフォルニアの学生たちはとりたてて見目麗しくない。女の子もあまり濃い化粧をしていないので、かなりのところまで素の輪郭が目に見える。そう…