うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

20240625 アドルノ『哲学用語入門』を流し読みする。

アドルノの講義をテープ録音から再現したものらしいが、アドルノの肉声テープはすでに消去されているとのことで、ところどころに不完全な部分があり、それを編集作業のなかで補完しているようだ(186‐87頁の「編集ノート」を参照)。しかし、ざっとページを…

20240617 『関心領域』を観る。

たしか宣伝文句のなかで「無関心であることの罪」のような文言を見かけていたように思う。そこでハンナ・アーレントのかの有名なフレーズである「悪の凡庸さ the banality of evil」が頭に浮かんだ。『関心領域』はたしかにそのような問題系に連なる映画では…

20240615 Duolingoを使い始めて500日以上が経過。

Duolingoでロシア語をやりはじめて500日以上が経った。1年ぐらいですべてのレッスンを終えてしまい、その後は、同じレッスンをひたすら繰り返すだけになっていた。 同時にフランス語もやっていたから気づいたのだけれど、Duolingoが提供するマテリアルの数は…

20240602 濱口竜介『悪は存在しない』を観る。

何と言えばいいのか。あまり映画を観てきた方ではないけれど、観終わって最初に浮かんだのは、「往年のヨーロッパ映画にありそうだな」という感じ。綿密に計算されていながら、どこか無造作な感じもあるショットとシークエンスのそれ自体としての美しさ。ラ…

20240526 静岡市美術館「京都 細見美術館の名品」を観る。

20240526@静岡市美術館 「京都 細見美術館の名品」 最終日に滑り込んで見てきたけれど、このような個人コレクションはそのために建てられたスペースで見るべきものであるような気もするし、それどころか、3代に渡って収集された日本美術は果たして、美術館…