うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカ観察記断章。最終的には出自の近い者同士でまとまる。

アメリカ観察記断章。カリフォルニアは多文化的多民族的である。しかし、これは必ずしも文化の混合、人種を越えた交流を意味しない。いまちょうど中間試験の時期なので図書館のような場所に学生たちが集って勉強しているのだけど、よくよく眺めてみると結局…

採点のサディズムとおべっか

UCI

Grading is, it seems to me, dialectics between sadistic pure reason and self-protective practical bribery. My critical reason ordains that I should give a C+ to this only too poor essay, but my fear of being hated entreats that I should co…

本棚が壊れた

UCI

A shelf of a bookcase doesn't seem to bear the burden of books any longer. Three of four plastic pins that support the shelf have been broken apart. Probably now is a good time to think which books to put in bookcases...

ある(はず)、(まだ)ない

UCI

そこにあるはずのもの、しかしそこには(まだ)ないもの。

アメリカ観察記断章。モテとしてのマッチョ。

アメリカ観察記断章。週末夜のショッピングモールはいろいろな人々がいるので観察していて面白いが、彼らを眺めるほどに「なんでこいつらはこんなにマッチョなんだ」と思わざるをえない。比喩ではなく字義通り丸太のように太い腕だ。そして人種を問わず筋骨…

アメリカ観察記断章。私服が制服に見える。

アメリカ観察記断章。日本における服装はファッションだろう。しかしアメリカにおけるそれは帰属意識の表明、ユニフォーム的なものかもしれない。ひとりひとりの服装のヴァリエーションが極端に狭い。シャツを着ている人はずっとシャツ、タンクトップにハー…

アメリカ観察記断章。車のためにある道路。

アメリカ観察記断章。アメリカでの車の運転はある意味とても簡単だ。なぜなら道路が車のために敷かれているから。日本との一番の違いは横断歩道の少なさだと思う。基本的に横断歩道はブロックの切れ目、曲がり角、道の合流地点にしかない。運転していて歩行…

眠りは時間を無駄することであるという強迫観念のために飲む酒

UCI

I might be insomnious. I might be addicted to alcohol. I'm still awake (at 5:00 AM) and sipping Jack Daniel's slowly and incessantly. Some peculiar fear seems to haunt me that I waste time by sleeping in vain. This really is a strange feel…

アメリカ観察記断章。寄付の見えやすさ。

アメリカ観察記断章。アメリカには寄付の習慣があるという。これは正しいと思う。もちろん節税ということもあるのだろう。しかし寄付が目に見える形で公になるため何かしらの虚栄心が充たされていることも事実ではなかろうか。たとえばクラシックのコンサー…

アメリカ観察記断章。相補関係にある個人主義と集団主義。

アメリカ観察記断章。アメリカは個人主義で日本はグループ主義であるというのはよく耳にする。これは間違ってはいないが完全には正しくないと思う。自分の見るかぎり、日本人のほうがある意味では個人主義でアメリカ人のほうがグループ主義だと思う。たとえ…

アメリカ観察記断章。定番の定着。

アメリカ観察記断章。中から下のレベルのスーパーマーケットは変わり映えがしない。新商品や目先の変わったものがないわけではないが、それはえてしてイヴェント絡みである。ハロウィンが近づくとかぼちゃ系が棚をにぎわせ、感謝祭が近づくと七面鳥が精肉売…

しあわせでかなしい(メーテルリンク『ペレアスとメリザンド』)

"si, si, je suis bien heureuse, mais je suis triste…" 「ええ、そう、とてもしあわせ。だけれど、かなしいの . . .」(メーテルリンク『ペレアスとメリザンド』)

アメリカ観察記断章。多民族環境における美醜の感覚について。

アメリカ観察記断章。多民族環境における美醜の感覚について。日本で男女を問わずファッションが人の心を煩わせ、女性の化粧技術が洗練されているのは、我々の社会が人種的にかなり単一的であるがゆえに人々が比較的同じ身体的特徴を備えているからこそ生ま…

アメリカ観察記断章。アメリカの大学生がよく持っているものその2。

アメリカ観察記断章。アメリカの大学生がよく持っているものその2。大学ロゴの入ったトレーナー。これも男女の区別なくよく見かけるが、おそらく、実際に着ているのは日本でいうところの体育会系の人間だと思う。しかし、すごくよく目にする。前述のリュッ…

アメリカ観察記断章。アメリカの大学生がよく持っているものその1。

アメリカ観察記断章。アメリカの大学生がよく持っているものその1。リュックサック。「なぜ?」と首をかしげるほどにリュックサックを持っている学生が多い。男子女子を問わず。いいかげんな目算によれば、男子の65から70パーセントがリュックだ。20パーセ…

学生のペーパーの出来の悪さは自分の英語の下手さのせいなのかどうか

UCI

Really bad student papers always make me uncertain: whether I, a non-native English speaker, is qualified enough to teach composition to Americans. I know that I'm not (necessarily) responsible for their poor performance. They are just laz…

お土産屋と化した大学生協の長時間営業

UCI

Isn't it horrible that the newly transformed Hill is now open from 10 to 10, while the old book would close at 5 (if I remember correctly)? The question is: who visits that gift shop stuffed with stuffed animals at this late time? This nig…

アメリカ観察記断章。南カリフォルニアにおけるタトゥー文化。

アメリカ観察記断章。南カリフォルニアにおけるタトゥー文化。確かにかなり気軽にタトゥーを入れているのを目にする。大学院生で腕あたりに入れているのを見ても、もう、驚きはしない。しかしさりとて、タトゥー=刺青=カタギでないその筋の人、という連想…

「明日の講義もまた纏まらないのかしら」(夏目漱石『道草』)

「「明日の講義もまた纏まらないのかしら」/こう思うと彼は自分の努力が急に厭になった。愉快に考えの筋道が運んだ時、折々何者にか煽動されて起る、「己の頭は悪くない」という自信も己惚も忽ち消えてしまった。同時にこの頭の働らきを攪き乱す自分の周囲…

アメリカ観察記断章。レジで払う前に食べ始める。

アメリカ観察記断章。アメリカ人は会計が終わる前に食べたり飲んだりしはじめるという言説がネットに流れているが、それは自分の観察するかぎりまったく正しい。近所のスーパーでペットボトルを会計前に口にする姿はよく目にする。子供がしているのではない…

「熱した舌で平凡な説を述べる」(夏目漱石『こゝろ』)

「私は冷かな頭で新らしい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きてゐると信じてゐます。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝へる許でなく、もつと強い物にもつと強く働き掛ける事が出来るからです。」(夏目漱石『こゝろ』)

アメリカ観察記断章。ホームパーティー文化。

アメリカ観察記断章。アメリカ(少なくとも自分が今住んでいる西海岸南より)には日本的飲みニュケーションは存在しない。しかしそのかわり、ホームパーティー文化とでもいうべきものがある。ほとんど初対面の人間と大量に会うことが出来る機会。「私の友達…

酔っ払いながら本をめくりながら

UCI

Today I discovered that when I get drunk and therefore sleepy, I seem to have a stronger desire to open books I've not yet read or read a long time ago and turn their pages mechanically, as if I were really reading them. This somnambulant,…

アメリカ観察記断章。アメリカのハンバーガーチェーン。

アメリカ観察記断章。『孤独のグルメ』で井之頭五郎は「日本のハンバーガーショップってなんでこんなにガキ臭いんだ」と苦言を呈しているが、アメリカのハンバーガーショップチェーンが「ガキ臭く」ないのかというときわめて疑問である。店内を見渡してみれ…

小島信夫の『アメリカン・スクール』を読んで感じるせつない気持ち

UCI

小島信夫の『アメリカン・スクール』はいつ読んでみても何かとても切ない気分になる 彼はこのような美しい声の流れである話というものを、なぜおそれ、忌みきらってきたのかと思った。しかしこう思うとたんに、彼の中でささやくものがった。 (日本人が外人…

スタバとピーツでの読書で感じる連帯

Recently the Starbucks and Peet's near the campus have become my reading rooms. And I come to feel some strange solidarity with those who are there. Indeed there are a couple of faces I recognize every time I go there. Probably they also r…