うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。アメリカのハンバーガーチェーン。

アメリカ観察記断章。『孤独のグルメ』で井之頭五郎は「日本のハンバーガーショップってなんでこんなにガキ臭いんだ」と苦言を呈しているが、アメリカのハンバーガーショップチェーンが「ガキ臭く」ないのかというときわめて疑問である。店内を見渡してみれば「ガキ」しかいない。それに、アメリカにおけるハンバーガーチェーンの客層には階級的なものが大いに絡んできているように思えてならない。かなりハイエンドなブランドが入っている巨大ショッピングモールにマクドナルドが入っているが、そこを訪れるのはある特定の階級だ(おそらく中下流あたりだろう)。実際、クラシックの演奏会前にちょっと腹ごなしをしようかとそのマックに入ったら(そのときはそうした演奏会に見苦しくないようそこそこまともなジャケットを着ていた)ものすごく場違いな気分がした。日本はつまるところ階級のない社会、というと言いすぎかもしれないが、比較的に階級差の少ない社会なのだとつくづく思う。まあ、それがいいことなのかわるいことなのかはまたまったく別の問題なのだけれど……