うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

20231123 「『ばらの騎士』サロン 制作部座談会」に行ってきた。

20231123@静岡芸術劇場「カフェシンデレラ」 「『ばらの騎士』サロン 制作部座談会」に行ってきた。「制作部」というのが、そもそも、いまひとつよくわからない。「文芸部」もわからないといえばわからないけれど、こちらはなんとなくながら、SPACの芸術的な…

20231122 スヴェン・リンドクヴィスト『「すべての野蛮人を根絶やしにせよ」——『闇の奥』とヨーロッパの大量虐殺』(青土社、2023)を読む。

あなたはもう、じゅうぶん知っている。私も知っている。欠けているのは知識ではない。私たちに欠けているのは、知っていることを理解し、結論を導き出す勇気だ。(11頁) 旅行記とノンフィクションと文芸批評のフュージョン。1932年生まれのスウェーデン作家…

20231115 Duolingo でのロシア語学習が300日の大台に乗った。

Duolingo でのロシア語学習が300日の大台に乗ったけれど、このところ停滞気味。格変化のある言語を用例のみから帰納していくのはやはり難しい。というよりも、Duolingo のやり方だと、名詞の性(男性中性女性)がそもそもうまく認識できない。 と書きながら…

20231111 多田淳之介の演出についてのいくつかの覚書。

多田淳之介の演出についてのいくつかの覚書。 *多田の演出をあえて挑発的に「貧しい演劇」と呼んでみたい。演出が質的に貧困だというのではまったくない。そうではなく、圧倒的に不十分な量しか与えられていないリソースをいかにして最大限活用し、最大限の…

翻訳語考。日本語における一人称複数の不在?

翻訳語考。一人称複数。日本語の一人称単数はバリエーション豊かであり、表記もいろいろと選べる。しかし、一人称複数のほうはどうだろう。ひょっとして、日本語には、一人称単数の複数形——わたし+たち、われ+われ、ぼく+ら、などなど――ではない、固有の…

特任講師観察記断章。エンターテイメントの空間としての大学。

特任講師観察記断章。「大学がいまではもうエンターテイメントの場になっているのではないか」。非常勤で英語を教えている方が雑談のなかでふと口にした言葉が、ひどく腑に落ちた。 大学のテーマパーク化は1990年代ぐらいから(それとも1980年代から?)言わ…