うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカ観察記断章。英語読みされる固有名詞。

アメリカ観察記断章。英語は固有名詞を英語読みする。そしてそれは日本語についても同様だ。日本語のアクセントは弱めで、イントネーションはフラットになりがちだが、英語は弱強のはっきりした明瞭なイントネーションを好む。だから「おだ」は「お↑−だ」で…

起こったかもしれなかったが起こりはしなかったことの領域(セジウィック「パラノイド読解または修復的読解、または、あなたはあまりにパラノイド的で、このエッセイがあなたについてのものだと考えているのだろう」)

"I don't mean to hypostatize, here, "the way it actually did" happen, or to deny how constructed a thing this "actually did" may be--within certain constrains. The realm of what might have happened but didn't is, however, ordinarily even w…

アメリカ観察記断章。野良リスや野良ウサギ。

アメリカ観察記断章。野良リスや野良ウサギをよく見かける。キャンパスの並木や公園にはリスがよくいるし、寮周辺の未開発地帯の雑草が生い茂っているあたりでガサガサいう音が聞こえた場合だいたいウサギのしわざである。先日などアライグマの親子を見かけ…

アメリカ観察記断章。アメリカナイズされた中華。

アメリカ観察記断章。日本の中華料理が日本化されているように、アメリカの中華はアメリカナイズされている。アメリカの中華チェーンはある意味ではきわめてファーストフード的で――そういえば日本にはファミレスではない中華の全国的ファーストフード・チェ…

アメリカ観察記断章。ポテトチップスとフライドポテト。

アメリカ観察記断章。ポテトチップスとフライドポテトが互換的なのがアメリカだ。サンドイッチとチップスとソーダという組み合わせはド定番だし、メキシコ料理がポピュラーなカリフォルニアの場合、とうもろこしで出来たトルティーヤとサルサが付き出しのよ…

概念で考えると感情や感覚で考える力が壊れる。(『レイモンド・チャンドラー語る』)

"Thinking in terms of ideas destroys the power to think in terms of emotions and sensations." (Raymond Chandler Speaking. 49) 「概念で考えることは、感情や感覚で考える力を破壊する。」(『レイモンド・チャンドラー語る』原著49頁)

Rain makes me weary and sleepy...

Rain makes me weary and sleepy. Perhaps I have been too much accustomed to bright sun and dry air over years and now almost lost a capacity not to be affected by the weather.

アメリカ観察記断章。Teriyaki。

アメリカ観察記断章。スーパーの棚を見ていると意外なものがポピュラリティを得ていて驚くことがある。Teriyakiがその最たる例だろう。カップ焼きそばの「Teriyaki Beef Flavor」というのは日本だとちょっとありえない気がする。日本の調味料、たとえば醤油…

アメリカ観察記断章。女らしさ男らしさと髪型。

アメリカ観察記断章。アメリカは日本に比べてジェンダー教育が進んでいると思うのだが、その一方で女は女らしい格好を、男は男らしい格好をしている気がする。だからなんだかんだでアメリカにはジェンダーモデルが依然として強固に残っており、外見=装いに…

アメリカ観察記断章。韓国系スーパーH Mart。

アメリカ観察記断章。ものすごく久しぶりに近所の韓国系スーパーH Martに行ってきたのだが、ずいぶん垢抜けていた。H Martは昨年また南カリフォルニアに一店舗オープンしたので、会社としても上り調子なのかもしれないし、それはまるで、いまアメリカで韓国…

アメリカ観察記断章。アメリカの元旦はクリスマスのエピローグ。

アメリカ観察記断章。元旦はアメリカの暦感覚でいうと、新たなものの始まりというよりは、ホリデーシーズンの終わりの始まりという感じがする。日本では三ヶ日が休日だけれど、アメリカでは2日から通常営業だ。まあ、年の瀬も新年も関係なく博士論文に翻弄さ…

Inspiration Point

今年もどうぞよろしくお願いします。 — at Inspiration Point.