うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

20230629 друг друга=友は友を=お互いに——Duolingoでのロシア語学習160日突破。

друг друга。ロシア語で「互いに(one another, each other)」を意味する成句は、字義どおり訳すと、「友は友を」。 Duolingoでロシア語学習を続けて160日が突破したものの、最近、停滞気味。ロシア語の格変化を文例だけから身につけるのはさすがに無理では…

20230623 静岡県立美術館「Sense of Wonder」展をざっと見る。

20230623@静岡県立美術館。「Sense of Wonder」(驚きの感覚)はレイチェル・カーソンの同名の書籍にインスパイアされたものとのことだが、「Wonder of the Senses」(五感の驚き)と引っくり返してみてもよいだろう。事実、副題は「感覚で味わう美術」であ…

大英帝国より広いダーウィンの思想(デイヴィッド・スローン・ウィルソン『みんなの進化論』)

「ダーウィンは見ならうべきお手本になる。どんな日でも、フジツボ類を解剖したり、自分の子どもたちの行動をつぶさに観察したり、ハツカネズミに種を与え、次にこのネズミをロンドン動物園のタカに与えて、その種を発芽させたりする彼の姿が見られただろう…

一ではなく多を(グレーバー『価値論』)

「いま、私たちに本当に必要なのは、一つではなく、可能な限り多くの異なる構想だ、と私は思う。[It strikes me that what we really need now is not one but as many different visions as possible.]」(グレーバー『価値論』358頁)

社会的行為としての創造性(グレーバー『価値論』)

「創造性が、行為者と分析者の両方にとって分かりにくい理由は、これらの力が——まさに——根本的に社会的なものだ、という事実からくる。創造性は、他者との関係の構造が、私たち自身の存在の構成要素になるまで内在化されていく絶え間ない過程を通して生まれ…

生成の完全な潜勢力としての嘔吐(ウェイレンズーグレーバー)

「クワキウトルにとって、嘔吐は汚いものではない。口唇的メタファーの文化にとっての嘔吐は、性的メタファーにとっての精液のようなものである。物質的存在の重要な範疇であり、特定のかたちを持たない未分化の資料の象徴であり、生成の完全な潜勢力である…

想像力の批判力と革命性(グレーバー『価値論』)

「想像力は、ものごとには別のやり方があるという可能性の存在を示唆する。それゆえ、人は、現実に存在する世界を想像力を働かせながら見るとき、必然的に現実世界を批判的に見ているのである。想像した社会を現実のものにしようとするとき、人は革命に従事…