うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2023-06-02から1日間の記事一覧

一ではなく多を(グレーバー『価値論』)

「いま、私たちに本当に必要なのは、一つではなく、可能な限り多くの異なる構想だ、と私は思う。[It strikes me that what we really need now is not one but as many different visions as possible.]」(グレーバー『価値論』358頁)

社会的行為としての創造性(グレーバー『価値論』)

「創造性が、行為者と分析者の両方にとって分かりにくい理由は、これらの力が——まさに——根本的に社会的なものだ、という事実からくる。創造性は、他者との関係の構造が、私たち自身の存在の構成要素になるまで内在化されていく絶え間ない過程を通して生まれ…

生成の完全な潜勢力としての嘔吐(ウェイレンズーグレーバー)

「クワキウトルにとって、嘔吐は汚いものではない。口唇的メタファーの文化にとっての嘔吐は、性的メタファーにとっての精液のようなものである。物質的存在の重要な範疇であり、特定のかたちを持たない未分化の資料の象徴であり、生成の完全な潜勢力である…

想像力の批判力と革命性(グレーバー『価値論』)

「想像力は、ものごとには別のやり方があるという可能性の存在を示唆する。それゆえ、人は、現実に存在する世界を想像力を働かせながら見るとき、必然的に現実世界を批判的に見ているのである。想像した社会を現実のものにしようとするとき、人は革命に従事…