うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

20250118 Duolingo を使い始めてほぼ2年。

。が過ぎた。2024年6月(500日ぐらい)でいちどロシア語学習データを消去し、もういちどレッスン1から始めたけれど、もうすぐ最後のレッスンにたどりつきそう。ここ半年は以前より Duolingo をやる時間も減ってきているし、ロシア語よりフランス語をやっている日もあることを思うと、以前よりかなり速いペースでレッスンを踏破していることになる。その程度にはロシア語が身についてきてはいる。

とはいえ、すでに繰り返し書いてきたとおり、Duolingo のみでロシア語が身につく可能性はきわめて薄いと言わざるをえない。最近、2年ぐらい前に買って、パラパラとページをめくりはするものの、3日坊主で終わっていた英語で書かれたロシア語学習本を少しずつ読んでいるのだけれど、内容がわりとスッと頭に入っていく。経験則ですらなく、覚えゲー的に解いていた――要するに、わけもわからず答えをただ丸暗記していた――問題のカラクリが、やっと少しずつ見えてきた。もちろん、これまでにも日本語で書かれたロシア語学習本は読んではいたけれど、今回のほうがよりクリアに文法事項が整理できている感じがある。

今日は作業をしながらずっとムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』を聞いていた。かつてモーツァルトのダ・ポンテ三部作を理解したいがためにイタリア語をやり、ワーグナーを愉しみたいがゆえにドイツ語をやり、ドビュッシーの『ペレアス』でフランス語を、ブリテンのオペラや歌曲で英語を磨いていったけれど、ロシア語もそれと同じように音楽を経由してやるのが最適であるように思う。でも、いまいち心酔するロシア音楽に出会えていない気がする。

大学から家に帰る最中はNHK World News のロシア語版を流していた。正直、まったくといっていいほど内容はわからない。純粋な聞き取りという意味では1割も聞き取れているかどうか。ごくたまにわかる単語がある程度。

にもかかわらず、音の流れがよくわかる。意味は分からないのに、センテンスがどのように伸びていくのか、どのあたりで終わるのかが、何となく予想できるし、その予想はあまり外れない。ロシア語の「音楽」はがずいぶん聞こえてきている。

ただ、これが Duolingo のおかげなのかというと、どうなのだろうという気持ちもある。Duolingo でディクテーション的なリスニングと、シャドーイング的なスピーキングをやってきたから、ロシア語の音楽がわかってきている部分はある。けれども、それは自分が英語やフランス語の学習において音を大切にするやり方をしてきたという素地があり、かつ、英語の音楽性をフィーチャーした教え方を試行錯誤してきたからこそ、Duolingo のプラクティスがうまく作用したのではないかという気もしている。

ともあれ、ロシア語とフランス語の両方を Duolingo でやっていると、言語によってかなり違う部分があることにも気づかされる。フランス語はここ1年のあいだでもかなり変化しているというか、新しい種類のレッスンが考案されているし、さらに課金させるためのギミックも生まれてきている。ロシア語にはそのような進化はない。

それは当然のことなのかもしれない。2024年12月に公開されている Duolingo のレポートによれば、世界中で学ばれている言語は圧倒的に英語である。ロシア語学習者が一位となる国は存在しないし、 ロシア語学習者が二位を獲得しているのは旧共産圏の中央アジアタジキスタントルクメニスタンウズベキスタンキルギスタン(ちなみに、日本語学習者が一位なのはフィリピン、ブータンブルネイ、パラウ、日本語学習者が二位なのは韓国、中国、ミャンマー、タイ、インドネシア、マレーシア、台湾などの東/東南アジアの国々が多く、全部で12か国*1)。

*1:詳細なエクセルデータは、ここで見ることができる。