うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

20251223 Heartbeat Opera のクラリネットと打楽器編曲版のリヒャルト・シュトラウス『サロメ』を観る。

積読状態の New Yorker をめくっていたら、アレックス・ロスの痛烈な音楽批評に行き当たった。 常習的に過密スケジュールのメトの音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンは、自身が指揮するオペラに特有な音楽様式の特徴をかたちにするためのリハーサルの時間が足り…

20251218 ターセム・シン『落下の王国』を観る@ユナイテッド・シネマ幕張を観る。

YouTubeのアルゴリズムが表示したショート動画で知って興味を持って見にいったものの、壮大な凡作という印象以上のものは持ち得なかった。たしかに映像の美しさは破格。世界にはこれほどまでに美しい場所が存在するのかと驚きと畏敬の念を覚えるし、それらを…

20251213「淡座第八回本公演 バッハの場 ゴルトベルクの旅、ふたたび」@安養院瑠璃光堂を聴く。

ヴァイオリン、チェロ、三味線のトリオに、尺八を加えたカルテットでバッハの『ゴルトベルク変奏曲』をやるとどうなるのか、そしてそれをクラシック音楽にはおよそ似つかわしくはない寺でやるとどうなるのかという、純粋というには夾雑物の多い好奇心から足…

20251212 鈴木忠志演出『世界の果てからこんにちはII』新装改編版@吉祥寺シアターを観る。

「変なおじさんが変な芝居をやって日本を憂いていた、そんなふうに思ってくれればいい」と、当初の予定では40分のアフタートークを大幅に超過するなか、「この芝居のメッセージは何なのでしょうか」という質問にたいする締めくくりとして、自嘲するのでも卑…

20251212「モーリス・ユトリロ展」@SOMPO美術館を観る。

名前は知っているけれど、作品(または作風)となると思い浮かばないという画家は、いるようでいない気がする。その意味で、モーリス・ユトリロは例外的なのかもしれない。というよりも、「近代フランスの画家」ということぐらいは当然知識としては頭に入っ…

20251207 上田久美子潤色・演出、ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』@静岡芸術劇場を観る。

照明レーンのさらに上から垂れ下がる紗幕には細かく襞が寄っており、滝のようにも、大木のようにも見える。舞台上をも覆いつくした紗幕はうねるようにして凹凸を作り出し、無数に枝分かれした支流のようでもあれば、四方八方に広がる根のようでもある。床の…