2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
翻訳語考。最近図書館で見かけてパラッと読んだ本のタイトルに「プレイスメイキング」というフレーズが使われていたのだけれど、この手のカタカナ語はどれだけ一般読者に届くものなのだろう。これと似たところで気になっているのは「コミュニティ・オーガナ…
86歳のホリガーは自由闊達であり、彼のオーボエが奏でる音には老いの影がない。高い音も低い音も、大きな音も小さな音も、きれいな音もきたない音も、すべてが巧みにコントロールされている。しかも、コントロールしているということを、聞き手に感じさせる…
物語的想像力の必要性(クリッツァー『21世紀の道徳』389頁) 戸谷洋志『責任と物語』(春秋社、2025)、ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』(晶文社、2021)を続けて読む。興味深いことに、ふたりとも哲学を、問題を考え抜くための手段のように捉…
読み終えたのは2、3週間は前のことで、だいぶ内容が抜けてきているが、あえて再読はせず、記憶に残っているところを中心に書き留めておく。 舞台となるのは南の島、「フランス領ポリネシアのボラ・ボラ島」(3頁)。そこで、ミスユニバースの女性をめぐっ…
すこし遠くのショッピングモールのニトリに来たので、そのまま帰るのも癪だと思ってGoogleマップを見ると、現代産業博物館なるものがすぐそばにあったので行ってみた。 www.chiba-muse.or.jp 「現代産業博物館」と大層な名前がついているが、実体は子ども向…
かなり批判的な内容になったけれど、パフォーマンス自体は楽しめたし、つまらなかったわけではない。しかし、このようなプロットに落とし込むなら、ラーマーヤナでなければならなかったのかという気がした。まあ、予習に使ったのは、河田清史が子ども向けに…
20250505 『ラーマーヤナ物語』@駿府城公園 20250505 『ラーマーヤナ物語』@駿府城公園 宮城聰は迷走しているのではないか――そのような印象が終始付きまとい、最後まで拭い去ることができなかった。インドの叙事詩『ラーマーヤナ』を題材とする本劇は、あ…
20250505 カロリーヌ・ギエラ・グェン作・演出『ラクリマ、涙~オートクチュールの燦きらめき~』@静岡芸術劇場 20250505 カロリーヌ・ギエラ・グェン作・演出『ラクリマ、涙~オートクチュールの燦きらめき~』@静岡芸術劇場 舞台上方の大きなスクリーン…
20250505 「儚きものの造り手たち」@駿府城公園 県知事が変わったせいなのか、演劇祭のデザインが変わったようである。ストレンジシードのカラーである黄色は例年どおりだが、駿府城公園入口の門は、よくあるデザインになってしまっている。尖ったところがな…
20250501 「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」@国立歴史民俗博物館 勤務地から2駅のところにある国立歴史民俗博物館に行ってきた。とあるツテで招待券を入手した特別展の会期は6日まで。というわけで、仕事の合間をぬって、急ぎ足で見てきた…