うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2012-10-07から1日間の記事一覧

「熱した舌で平凡な説を述べる」(夏目漱石『こゝろ』)

「私は冷かな頭で新らしい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きてゐると信じてゐます。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝へる許でなく、もつと強い物にもつと強く働き掛ける事が出来るからです。」(夏目漱石『こゝろ』)