アメリカ観察記断章。アメリカ（少なくとも自分が今住んでいる西海岸南より）には日本的飲みニュケーションは存在しない。しかしそのかわり、ホームパーティー文化とでもいうべきものがある。ほとんど初対面の人間と大量に会うことが出来る機会。「私の友達の友達は私の友達」という空気感。これは濃密な人間関係を希求する日本的酒飲み文化からかけ離れている。気ままにあるグループの会話を離れ別のグループに加わっていいいという自由度の高さ。しかしその一方でつねに見知らぬ人と話さなければいけないという緊張感がある。どちらが好ましいというのではないけれど、気がつくと少し離れたところから周囲を酔っぱらいながらも冷めた視線で観察している自分はいかがなものだろう。ともあれ、いつも思うのは、「おまえら酒に強すぎ」と言う一点につきる。よくそこまで飲んで運転できるものだ。そんなこと怖くてとてもできない。飲酒運転drive under the influenceはカリフォルニアではそれなりに重罪なのに……
