うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。私服が制服に見える。

アメリカ観察記断章。日本における服装はファッションだろう。しかしアメリカにおけるそれは帰属意識の表明、ユニフォーム的なものかもしれない。ひとりひとりの服装のヴァリエーションが極端に狭い。シャツを着ている人はずっとシャツ、タンクトップにハーフパンツの人はずっとそういう服装なのだ。日によって気ままに装いを変える人はほとんどいない。もちろん日本でも服装は生活圏文化圏の記号だけれど、そこにはそれでも何らかの遊びの要素があると思う。しかし南カリフォルニア郊外では、そうした余剰がない。私服が制服に見える。