うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。傍観的参加者として。

アメリカ観察記断章。前Homeland Security省長官にして現カリフォルニア大学総学長ジャネット・ナポリターノは来年度から5年に渡って毎年5%学費を上げていくという計画を提案した。これはかつて現カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンとカリフォルニア大学各キャンパス学長の間で取り決められた今後4年間は学費を上げないという決定を覆すものである。当然ながらこの提案にたいする反発が学生側から出てきた。今日はうちのキャンパスで学費値上げ反対のプロテストイベントがあったので参加する。この手の集会にはできるだけ行くようにしているが、自分のスタンスはおそらく、忠実だが臆病な伴走者というところになると思う。いつも参加はするが遠巻きに眺めるような感じで決して中心のほうには近寄らない、参加者でありつつ傍観者であるような立ち位置だ。今回の学費値上げはすべての学生に影響することだから、いつもよりは参加者が多かったように思う。とはいえせいぜい300人くらいだろうか。こうしたプロテストに加わっていて思うのは、英語という言語のリズムの歯切れよさとアタックの強さだと思う。スローガンがそのままシュプレヒコールになる。Education is a right. No justice no peace. Fuck Administration. Public Education should be free. などなど。ところで今日こういうコールを聞いていて、「Fuck XXX」というのは、「ふざけんなこの野郎」ぐらいの訳が一番しっくりくるかなと思った。