うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。日常における軍関連のプレゼンス。

アメリカ観察記断章。アメリカにおいても軍隊は非日常だと思う。しかし軍に関するものは日常に深く入り込んでいる。たとえば11月11日はベテランズ・デー(退役軍人の日)で国民の祝日である。コミュニティのイベントに行けば、だいたい軍関係のブースが出ている。夏に日系コミュニティのお祭りに言ったときも退役軍人のブースがあった。そしてキャンパスを歩いていると、ごくたまに、迷彩服を着て迷彩帽を被っている人を見かける。いまひとつどういう素性なのかはわからないが、きびきびした身のこなしや身にまとう緊張感からして、現役の兵士かさもなくばそれに準ずるところにいる学生だろう。それゆえ、アメリカで「ミリタリー・ファッション」をすることはかなり危うい行為ではないかと思う。学内のスターバックスのテラス席で学生の来ないオフィスアワーをぼんやりと過ごしていたらカーモ柄のシャツを着ている日本の留学生を見かけてちょっと心配になってしまった。