アメリカ観察記断章。アメリカのスーパーの入口そばには生花セクションがあることが多い。花を買うなど、日本にいたときでもなかったし、こっちでも花を買う機会などなかったから、いままで気にもとめなかったけれど、よくよく眺めてみると、花売り場はどこでも目立つところにあるし、切り花ばかりか鉢植えまであり、狭い売り場面積のわりに充実していると思う。では花屋が独立した商いとして存在しているかというと、どうなのだろう。ファーマーズ・マーケットに行けば、鉢植えの植物を扱っているブースはある。しかし常設店舗としての花屋は見たことがないような気がする。これは単に自分が気づいていない、自分の関心領域に入っていないので視界には入っていても注意が行っていないだけなのかもしれないが、花屋はスーパーの一角にあるもの(しかも無人であるもの)という漠然とした印象がある。