うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

「われわれ」をどこから始めるか(『高橋悠治 対談選』)

「語りかけというとつまり、自分が外にいて、その人たちへ語りかけるということでしょう。そうじゃなくて、その人たちと一緒に生きて、それで、“われわれ”というようななかで表現することですね。もちろん、表現することによってそのグループをこえて共感のひろがりが生まれるのが望ましいわけです。ある具体的な顔を持ったグループがなくて、ある正義のためとか、ある原理のためとか階級のためとか、自分の生き方をぬきにした抽象的な規定だけじゃ成り立たないと思うんですよ。」(『高橋悠治 対談選』64‐65頁)