うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

教えて欲しかった英語。音で理解すること。

教えて欲しかった英語。音で理解すること。アメリカ人相手に英作文を教えていると、アメリカ人にとって英語とは視覚的なものではなく聴覚的なものではないか、という気がしてくる。というか、そうでなければ、thanをthenと、itsをit'sと綴ることはなかろう。以前書いたとおり、日本語と英語の音韻体系が違う以上、ある種の特殊な訓練を経なければ、日本語話者は英語の音を弁別的に認識することができない(突出した音感の持ち主を除く)。だが、そうした訓練を純粋に聴覚的に行うことは可能だろうか。自分の英語は文語的である以上に視覚的すぎると常々思っているけれど、日本の英語教育が私に教えてくれたのは、視覚的で文語的な英語だったのではないか?