うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

寛容と狭隘(ギュイヨー「詩人の悪」) 

それでは足りないのだ、ほんの一日だけ

映し出すのでは、押し黙る宇宙を――そして消えてしまう宇宙を

とどめたいのだ、ああ、漠とした偉大なるイマージュであるお前を

他のものに刻むことができたら! 永遠の自然

がわたしに憑き、つきまとい、わたしの詩からはみ出す。

巨大な宇宙にくらべればわたしは本当にちっぽけだ

怖れ、引きつけられるだけだ。憑りつかれたわたしの魂のなかで

落ち着かない魅力的な世界のすべてが揺れ動いている。

止むことなくわたしのなかで花開く新しい考え

ずっと気をそそる考え、それがわたしの歓びと苦しみを作り出す

感じすぎて口にできないわたし、けれども沈黙

が重荷のようにのしかかって、わたしはついて行ってしまう

わたしを呼ぶ声が聞こえるこの優しい詩行のほうに

そのいまだ決まらぬ韻律にわたしの心は震えている。

わたしのなかに生まれるものはみな飛び立たせろと求める

考えを留め置くことなどできようか。あまりに美しいものだから

心はわたしたちに逆らってわずかに隙間を作って

そのものたちを逃がし、光のほうに昇らせる

孕まれたものたちが、永遠であらんことを!

思いはわたしたちのなかで愛のように広大で

とめどなく他者に流れ込みたくてたまらない。

美徳がそうであるように、芸術も懐が深い

美しいものを見ると、優しくしたくなる。

何を隠せるというのだろう、孤独な

心にはあまりに大きすぎるこの無限の陶酔のなか

美しいものを分かち合うことは成すべきこと

この底知れぬ欲望でわたしたちのかき乱された胸は脈打つ。

しかしそのとき、急に自分の弱さを推し測り

人は美のまえでため息をもらす

狭すぎる心に哀しみが下りてくる

高みにある歓びに泣かされそうになる。(ギュイヨー「詩人の悪」)