うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2022-03-16から1日間の記事一覧

ダメージの存在しない世界を想像しなければならない(ソルニット『私のいない部屋』)

「この世界の半分には、女たちの恐怖と痛みが敷き詰められている。あるいはむしろ、それを否定する言葉で糊塗されている。そして、その下に眠っている幾多の物語が陽の目を見る日がくるまで変わることはない。私たちは、そんな風にありきたりで、どこにでも…

類的な存在の個人的な寂しさの普遍性(『吉本隆明代表詩選』)

「若し場処を占めることが出来なければ わたしは時間を占めるだろう 幸ひなことに時間は類によって占めることはできない 」(吉本隆明「固有時との対話」『吉本隆明代表詩選』94頁) 「わたしはほんたうは怖ろしかつたのだ 世界のどこかにわたしを拒絶する風…