うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2022-04-15から1日間の記事一覧

存在論的痛苦、ネガティヴ・ケイパビリティ、雑在や雑存:吉増剛造『詩とは何か』(講談社現代新書、2021)

それが一旦開いたら、そこから風がどっと流れ込んでくる。(227頁) 吉増剛造の詩は、彼を導管としてわたしたちの耳に届く別の宇宙、別の次元からの言葉を書き留めたものであり、そのような言葉ならざる言葉、言葉にならざる何かを、にもかかわらず、言葉に…