うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

感覚的なうねりが論理によくついている人(吉本隆明「歴史・国家・人間」)

「書いているものからいうと、[フーコーは]一から十まで徹底的に論理的な思考を展開していますから、そういう人柄を想像していたんですが、会った印象では、本当は微妙な感性のうねりみたいなものが、論理のなかにくっついている人なんだなとおもいました…書かれたものは、徹底的に論理性が支配していて、感性的なうねり自体も論理に化してしまうような文体に見受けられますが、会った印象では、感覚的なうねりが論理によくついている人なんだなというのが、ちがいといえばちがいです」(吉本隆明「歴史・国家・人間」)