アメリカ観察記断章。アメリカの卒業式においてガウンや帽子の着用は「推奨」ではなく「義務」である。正しい格好をしていないと式に参加できないのだ。うちの大学は基本的に購入することになっているが、意外と安い。ガウンとフードと帽子で74ドル。なぜかというと作りが安っぽいから。ポリエステル100パーセントでメイド・イン・メキシコである。教授や学長は高そうな、天然素材でできた高級品を着ているし、自分で高いものを買ったり借りたりすることもできるようだが、大学側が売るものはそこそこのお値段のものだけだ。卒業式のドレスコードはあるようで存在しない。一番外側は指定されているが、その下に何を着て何を履くかは決まっていないようのだと思う。実際、運動靴にショーツという人もいたし、シャツについても色物だったり柄物だったり、ネクタイもしていたりいなかったり。