アメリカ観察記断章。通販について。TAをやって稼いだ可処分所得はほぼ浪費しているが(本代をここに含める)、基本的にネットショッピングによる散財だ。アメリカで通販生活をしていると日本との違いに驚く。たとえば問い合わせメールのフレンドリーさ。日本だと慇懃無礼なほどにかしこまった定型文の返事がくるが(「○○様、お返事ありがとうございます。さてお問い合わせの件ですが……」)、アメリカだとびっくりするほどフランクな返答なのだ。たとえば「Hey ○○, I'm sorry to hear that....」というように。もちろん、これは通販サイトの目指しているらしいカラーや方向性で違うけど、基本的に、日本の対応よりずっと人間的なコミュニケーションだろう。アメリカのほうがいいとは言わない。ブッキッシュな私からするとかなり適当な英文でそこはかとない不信感を募らされることがあるからだ。しかし、そうしたヒューマンエラーは日本的なマニュアル主義よりずっと好ましいと思う。ここで問うべきは、なぜ日本のカスタマーサーヴィスがかくも官僚主義的なのか、という点だろうか。あれは誰の望んだ結果なのか。あの馬鹿丁寧さは誰の得にもなっていないと思う。