うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

人間と他の生命体の絡まり合い、または人間による代弁と人間だけの未来志向の問い(チャクラバルティ『一つの惑星、多数の世界』)

「人間が他の生命体と絡まり合っているという事実は、私たちに集団的および個人的なところで影響を及ぼしている現在のパンデミックに関する物語においてだけでなく、惑星的なレベル――たとえば地球システムの歴史―—においても明瞭である。だがこれらの絡まり合いは、リアルなものでありながらそれ自体では政治的な主体を構成しないのだが、それでいて、人間には、(人間の制度の内部において)動物や植物、さらには山や川のような無生物のための弁護者となることができる。私たちが、人間に起因する気候変動と呼ぶ出来事や問題の雪崩を前にするとき、人間も人間ならざるものも行動することになるだろう。たとえば、木、動物、鳥、魚、その他の生き物や微生物がすべて、自分たちが反映するのにもっとふさわしい場所や地域へと移動しようとするだろう。だが、「何をなすべきか」という未来志向の問いは、いまだに人間だけのものである。」(チャクラバルティ『一つの惑星、多数の世界』39-40頁)