うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。文化(的アイテム)としてのスケボー。

アメリカ観察記断章。文化(的アイテム)としてのスケボー。英作文の授業をやっていて気づいたのだが、毎学期23人の学生を受け持つと、だいたい一人くらいはいつもスケボーを持っている。彼ら(そう、スケボーを持っているのは今までのところ例外なく男だ)はある明確な文化圏に属しているように思う。人種や民族を越えて。日常でも肌身離さず持ち運ぶアイテムとしてのスケボー。これはそこそこ土地が平坦であるからというのもあるかもしれない。しかし、そうした地理的条件とはまた別に、スケボーをどこにでも持ち運ぶというその一点がすでに何らかの文化的所属意識の表明を現しているように思う。