うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。通販について(続き)。

アメリカ観察記断章。通販について(続き)。返品。小売店にも当てはまるが、アメリカは「リターン」を受け付ける。未開封未使用が基本とはいえ、このラインは曖昧でもある。アメリカの小売はリターンを前提としているようにさえ思う。だからこそバーゲン期間に強調されるのが「ディスカウントアイテムはファイナルセール」というメッセージなのだろう。要するに、割引品は「交換返品不可」なのだ。しかしこれは裏を返せば、レギュラープライス品は交換も返品も可能、ということである。通販サイトによってはリターンの送料すら向こう持ちで、送られてくる荷物の中にリターンのためのあて名書き(プリペイドのもの)が入っていることさえある。それを送られてきた段ボールに貼って、郵便局の窓口に置いてくるだけでいい。非常に興味深いシステムだ。