うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

20240318 ケベックシティ1日目午後中盤。ただ街をぶらつく。

ケベックシティ1日目午後中盤。あまりプランもなく、腹ごなしのためにぶらぶら歩いてみる。そのようなことができるぐらいここはコンパクトな街のなのだ。

まずはレストラン隣の本屋。書籍の比率はフランス語8に英語が2と言ったところ。分類はどこでも似たような感じだけれど、グレーバーの仏訳に店員お勧めのポップがついていたり、気候危機を軸とする書籍、ジェンダー関連の書籍を柱の目立つスペースに並べていたりと、独自の試みを感じる。哲学、詩や戯曲も、これまで見てきた新刊本屋よりも充実していた。

もうひとつ、コミックを専門に扱うところにも入ってみる。半地下の1階が日本の漫画を含むエリア、2階がマーベル。専門外なのでよくわかないけれど、『ベルセルク』や『ヘルシング』の豪華版(これは日本語版も存在するのか?)が並んでいたので、ここはやはりかなり好事家向けのところだろうと思う。BGMがバッハのヴァイオリン無伴奏だった。

ケベックシティは要塞的というか、もともとは城壁に囲まれたところであり、外からの脅威に備えることが前提としてあるため、平坦ではない小高い丘にある。だから街中にはかなりの坂道がある。そして道は、曲がりくねっているとは言わないまでも、理路整然とはしていない。歩いていると方向感覚は狂いがち。

広場のようなところにはモニュメントが立っているのも、街の歴史の深さを思わされるところ。