ケベックシティ1日目午後後半。文明博物館(musee de la civilization)という仰々しい名前だが、中はマルチメディア展示。しかしそれ以上に驚かされたのは、ヨーロッパの歴史的な建造物からなるこの街で、それをはっきりと相対化する展示が当たり前のように行われていたことだ。
展示は入れ替わるのだろうけれど、いまは、ジェンダー問題、ケベックのラップ、ファースト・ネーションズの過去と現在。20世紀カナダの生活を扱ったものもあったし、キッズスペースというか、子どもたちの学びに寄与するような空間設計になっていた。ミュージアムショップはかまぼこ型とでも言おうか、洞窟状に伸びていく感じで、博物館全体のコンセプトと合致している。
ケベックシティの歴史を学ぶたすけにはならないけれど、カナダがどこから来てどこに行こうとしているのかは、なんとなく見えてきた気がする。
(チケット代に子ども割引やシニア割引があるのには驚かないけれど、ここは大人カテゴリーのなかでさらに年齢層によってチケット代が違っており、かなりびっくりしたし、なぜそのようなシステムなのかがわからなかったーー子連れ割引というのならわかるけれど、年齢で、しかも、30歳ではなく34だったか、わりと中途半端なところからの区分だったので、なおさら疑問がつのった。)