うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

本質的なものとしての翻訳(『池澤夏樹、文学全集を編む』)

沼野充義 原作があって、その翻訳があって、それを読む外国の読者がいる、というふうに三つの領域を考えた場合、原作と外国の読者の中間にユートピアのような領域を作るのが翻訳だと思うんですね。だから翻訳は、必要悪や二次的なものではなく、むしろ本質的なものだと思います。」(『池澤夏樹、文学全集を編む』55頁)