うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

訳し重ね(『池澤夏樹、文学全集を編む』)

鴻巣友季子 私がやっているのは改訳ではありません。訳し直しではなくて、訳し重ねです、ということなんです。新訳は過去を矯正するものではなく、積み重なってきたものに、さらに重ねていくという作業だと思います。だから新訳の完成とは常にあり得なくて、積み重なる層の途中にあるという感じがします。」(『池澤夏樹、文学全集を編む』52頁)