うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

真をなす [faire vrai]」こと(フーコー『肉の告白』)

「悔悛者がなるべきこと、それは、自分がしたことについて「真を語る [dire vrai]」ことよりも、自分がそうであるところのものを現出化することによって「真をなす [faire vrai]」ことなのである。/悔い改めの実践が、必ず悔悛者の真理を白日の下に晒すための現出化を通じて実行されなければならないということは、一つの問題を提起する。罪を犯したとき、なぜ、悔悟し、過酷な状況や苦行を自らに課すだけでなく、それに加えてそのことを示し、自らをあるがままの姿で示さなければならないのか。真理の現出化は、なぜ、過ちを贖うことを可能にする手続きの本質的な部分をなすのか。人が「悪をなした」とき、なぜ、その人がしたことについてのみならず、その人がそうであるところのものについても、真理をはっきりと示さなければならないのか。」(フーコー『肉の告白』136頁)