うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

20191223朝 Day 1 カイロ着。

20191223朝 Day 1 カイロ着。

成田2130発カイロ0445着というエジプト航空直行便は意外と空いていた。座席のスクリーンがタッチ式でなかったり、映画が少なかったり、旧式であることは否めないが、そんなものを期待しているのではない旅行者からすれば、この絶妙な時間設定だけで充分選ぶ価値がある。

日本からの日本人乗客の9割以上がツアー客のようだ。ツアー会社はいろいろだが、添乗員付きのツアーで、エジプトギリシャをめぐる8日間の旅(HIS)のようなパッケージツアー。

それを横目にひとりビザシールを買い(これは米ドル25ドル、どこがシールになっているのかわからず、入国審査の人に貼ってもらった)、両替をする(エジプトポンドEGP)。Banque Misrで両替してもらうが、ほぼすべて200紙幣で、もっと小さいものはないかと聞くが、ないと断られる。日本のツアー客が、添乗員に率いられながら、両替所に長蛇の列を作る。

バゲージクレームをでてタクシーのボッタクリにひっかかってみる。承知の上でひっかかってみたが、なるほど、おもしろい。パンフを見せながら、「いいクルマだろ、市内まで15ドル」と言う。しかし、丸顔のズングリした男から、ずる賢そうな痩せ型のスーツを着た男にバトンタッチし、駐車場に向かう途中、なぜか20ドルになり、クルマに乗り込むと25になる。文句を言うと22と言うが、ドライバーにチップを上乗せしてくれと言う。

まだ暗いなか100キロ以上飛ばし、隙間をくぐり抜けるように蛇行し、容赦なくクラクションを鳴らす。よく見るとバンパーの角は傷だらけで、クラクションもあちこちで鳴り響いている。道が空いていたというのもあるだろうけれど、30分足らずでホテルに着く。

カイロ・マリオットはさすが五つ星ホテルだ。すべてが別世界。タクシーから降りると荷物を運んでもらえる。入口にセキュリティチェックがある。チェックインカウンターで手続きをしていると、7時にはチェックインできるという。メールで問い合わせてあときは早くても12時と言われたのだが、「日本からのお客様のための特別サービスです」とのこと。直行便に合わせての配慮なのだろう。

それでも1時間つぶす時間があるので、無料の飲み物券をもらってエジプトのビールであるステラを朝っぱらから飲みながらこの文章を書いた。

今日はエジプト考古学博物館に行く予定。SIMを買い忘れた。

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