特任講師観察記断章。授業数が地味に重たい。今日は先月台湾に行くために休講にした分の埋め合わせがあったので昼休みを挟みつつ朝から4コマぶっ続けでTOEICを教えて自分の研究室に戻って次回授業の準備に取り掛かったはずなのに頭上から古いキーボードが立てるようなカタカタカタカタカタカタいう音がずっと不規則に聞こえてきてそれがあまりに苛々しくてソファーに横になった瞬間たっぷり2時間は意識が飛んでいたところを内線電話でいきなり起こされて台湾出張の旅費は全額出ませんけれどそれでいいですかという出納室からの問い合わせに答えた（と思う、あのコール音が夢でなければ）。仕事が遅いわけではないし、効率も悪い方ではないと思うし、いまは教科書の予習時間は極限まで刈り込んで授業準備は小テストの作成とプリントの印刷という最小限のところにまで切り詰めているのに、気が付けばもうこんな時間で、今日もまた読みたい本を読めずに一日が終わりかけている。
