うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。カリフォルニア英語のストライクゾーン。

アメリカ観察記断章。カリフォルニアではさまざまな英語の発音が共存している。たとえ二世三世であれ、微妙に独特なアクセントが残っているのだ。この意味で、言語は、民族=出自のマーカーである。名前がそうであるように。これは日本的な視点から述べるなら、一貫して「正しくない」発音は、それとして許容される可能性があるのだ、ということになるかもしれない。実際、カリフォルニアで発音のストライクゾーンはかなり広いと思う。つまるところ、唯一の「正しい」発音ではなく、恒常的に「間違って」繰り替えされるがゆえにそれが何を意味しているのかわかるような発音が問題=重要なのだろう。