うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

言葉が人間を使う(谷崎潤一郎『文章読本』)    

「ですから、一つの単語の力と云うものは甚だ偉大でありまして、古の人が言葉に魂があると考え、言霊と名づけましたのもまことに無理はありません。これを現代語で申しますなら、言葉の魅力と云うことでありまして、言葉は一つ一つがそれ自身生き物であり、人間が言葉を使うと同時に、言葉も人間を使うことがあるのであります。」(谷崎潤一郎文章読本』)