うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

教えて欲しかった英語。名前で呼びかけること。

教えて欲しかった英語。名前で呼びかけること。もはや英語ですらないけれど、これは英語コミュニケーションの基層にある。たとえば挨拶。how are you?はhi, XXという前置きがある。そしてこれをスムーズに口にできないと会話が始まりさえしない。アメリカ生活たった4年半のなかで日本生活28年と比較するのも可笑しいほどに上回っているもの、それは「Toru!」と言われた回数だ。突き詰めていくと、外国語教育は異文化教育でしかありえないのではないかと思う。しかし、だからといって、英語教育が日本人を「アメリカ人にする」ことになるべきか? 伊佐の声にならない悲痛な叫びが私の心にこだまする。「(おれが別のにんげんになってしまう。おれはそれだけはいやだ!)」(小島信夫アメリカン・スクール」)