うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。耳で聞いたものを書き出すアメリカの学生たち。

アメリカ観察記断章。やっと期末レポートの採点が終わった。丁寧な推敲もなく無頓着に書きなぐられたと思しきアメリカの学生(自分が教えているのは理系の学生だが)の文章を読んでいると、彼女ら彼らが言葉をまずなにより耳でとらえているのだなと思い知らされる。毎度のことだが、所有格(its)と短縮(it's)がごたまぜになっているし、should of beenとshould have beenだとかapartとa partのような混同が散見される。これは日本語で例えるなら、「という」を「とゆう」としたり、「こんにちは」を「こんにちわ」と書き綴るようなものだと思う。言葉を視覚的に認識している頭でっかちな人間としては、こういう些細な間違いがものすごく気に障る。日本式(受験)英語教育における秀才はアメリカで英作文を教えるのに向いていない。