言葉の響きが面白い。
ローマ字にするとはっきりするけれど、「お」の音が多い。
shi n no ko i ha ko ko ro to ko ko ro
というか、後半は「お」しかない。
前半も、「い」でサンドイッチされている部分は「お」。
母音だけで書けば「い(ん)おおいあ、おおおおおおおお」。
音の流れとしては、「しんの/こいは/こころと/こころ」で、おそらく実際の発話では、「しんの」のあとに一瞬の間が入るというか、イントネーションのために「こ」に若干のアクセントが入ると思うから、、流れとしても、「4/3/4/3」になり、ある種のシンメトリーが成立しているように感じる。
3 (4?) shi n no
3 ko i ha
4 ko ko ro to
3 ko ko ro
このあたりの巧みな言葉の扱いはさすが鏡花というところか。