アメリカ観察記断章。引き続き日本語学校の手伝いをする土曜の午前。小学生男子のおちつきのなさに国境はないらしい。それから、バカっぽいことに熱中するありさま。そのなかでもいちばんおどろいたのは、まぶたをひっぱってひきあげてひっかけ、まぶたのうらのあかいところをおもてにみせるという、私が小学生のころ巷で流行っていた芸当をある男子が披露してくれたことだ。まさかこんなくだらないことを親があえててほどきしているわけがなかろう。だとすると学校の友達（アメリカ人の子供たち）からおそわったのか、じぶんたちでみつけたのかのどちらかになる。まあ、起源がどこにあるのかはさておき、自分が子供のころによく目にしたものを、自分が住むことになるとはこれっぽっちも思わなかったカリフォルニアで、こうしてふたたび目にすることになろうとは。ほんとうにびっくりしてしまった。
