アメリカ観察記断章。男性の髪形。ショートが基本。というか8割くらいがそんな感じ。長髪を結んでいるのが1割弱だろうか（具体的な数字はよくわからないが、人込みを眺めていると必ず見かけるスタイル）。残りはもちろんその中間（ミディアムレングス）になるが、これはほとんど見かけない。いまの自分の髪形でさえアメリカ（というか南カリフォルニアと限定すべきか？）の文脈だと長いほうに入ると思う。丁寧にセットしている輩は本当に少数派というかレア中のレア。ジェルで固めるのは見なくもないが、日本の男子がやっているようにワックスをもみこんでふわっと空気感を演出した無造作ヘアとか、毛束をつくってねじるとか、そういう洒落た小細工をやっているアメリカ人はついぞ見たことがない。韓国系の男はちょっと長めの前髪を横に流すというこだわりを見せることもたまにあるが、基本、髪型に気を配るという心性それ自体がアメリカでは異質なのでは、というような気がしてならない。たぶん、なぜ日本ではあそこまで髪型に執心するのかと問うべきではなかろうか。
