うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2022-06-03から1日間の記事一覧

「独り静けさのなか」(ヨネ・ノグチ「序詩」)

"Alone in the tranquility, I see the colored-leaves of my soul-trees falling down, falling down, falling down upon the stainless, snowny cheeks of this paper." (Yone Noguchi. "Prologue" in Seen and Unseen.) 「静けさのなかで僕は独りきりで見…

星座の製作者、または時空旅行装置としてのパフォーマンス:ブレット・ベイリー演出(日本版キュレーション:大岡信)『星座へ』

星座の製作者、または時空旅行装置としてのパフォーマンス 20220508@日本平の森彼らはきっと星座の制作者なのだ、ブレット・ベイリーと大岡信は、おそらくは。 赤青緑の3つのグループにランダムにわけられた観客は、さらに3つの小グループにわけられて、す…

commitmentを「推し」と訳せないだろうか

commitmentが厄介な言葉であることは常々思っていることではあるけれど、いまだに適切な日本語を見つけられないでいる。思想史的な文脈を踏まえるなら、思い切って、「アンガージュマン」としてしまうのもひとつの手ではあるけれど、2022年のいま、このカタ…

特任講師観察記断章。暗誦の教育的効果。

特任講師観察記断章。漢文の素読はとても意味のあることだったのではないか。読み下し文には独特のリズムがあり、定型的な表現がある。韻文とまではいわないが、散文というにはあまりにも定式化されたリズムとメロディがある。だから、暗誦するところまでや…