うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

20240312 モントリオール2日目まとめ。

モントリオール2日目まとめ。オールド・モントリオールにある2つの教会と、街の歴史を語る博物館に足を運び、5キロほど歩いた。

モントリオールの道はそこまできれいな碁盤の目を描かない。たしかに基本的には直線的な伸び方をしているけれど、ブロックの大きさはまちまちだし、道幅もずいぶん異なる。

ニューヨークのマンハッタンのように、エリアが分かれているようでもある。だから、オールド・モントリオールのとなりにチャイナタウンが突然出現する。中間となるゾーンがないわけではないけれど、古い石造りの建物が立ち並ぶゾーンから数ブロック遠ざかると、いきなり、高層ビルばかりが犇めき合うゾーンに突入する。
とはいえ、古い区域でも、すべてが古いわけではなく、中はリノベーションされてきれいになっている。ただ、外装は大きく変わらないというか、変えないということになっているのだろう。だから、基本的には、通り全体、ブロック全体の印象が保たれている。

その一方で、ところどころでは、古い石造りの建物と、近代的な建物が隣り合わせになっている。歴史的建造物の多いブロックから近代的なビルがそびえるブロックに入ったときとはまた違う意味で、不思議なタイムスリップ感がある。

そういえば、走っている車が汚いのは、雪のせいだろうか。薄汚れた感じの車が多い。
ナンバープレートが、後ろ側にしかなく、前にはついていないのも不思議だが、オンタリオ州のプレートを付けた車は前後にあったので、州法の違いということかもしれない。

Café Parvisにて。

これは不思議な美味しさだった。赤いのはビーツ。メニューによれば、miso vinegrette とのことだけれど、それほど味噌感はない。ビールはゴロゴロした感じに切ってあるが、キュウリ、リンゴ、カブは同じように薄切りで、食感にリズムと統一感がある。エダマメがアクセントとなりに、フェンネルのわずかな苦みとクセが、全体に奥行きを与えていた。

本日のスープは、かぼちゃだろうか。スープというよりもピュレに近く、飲むというよりも食べる感じ。クルトンの代わりに、トーストしたパンをやや大きめに割いたものが入っており、サクサクした歯ざわりが楽しい。チキンブイヨンだろうか、その味がやや前面に出てきており、野菜スープ感はますます薄い。

薄めの生地をカリッと焼いてあるピザ。ハムとマヨネーズで和えたリークは、不思議なことに、和風な口当たり。マスタードシードの入ったマスタードの酸味はたしかに和のテイストではないけれど、味の方向性としては、シーチキンのマヨネーズ和えをひどく洗練させた感じ。