うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

誰かに向けて計算して書く(ブレヒト「真実を書くさいの五つの困難」)

「真実は、その人がそれでなにかをはじめられるように、ぜひともだれかにむかって書かれねばならない。真実の認識は、書き手と読み手に共同の作業だからである。よいことを言うためには、ものごとを上手に聞くことができなければならず、またよいことを聞かねばならない。真実は計算して言わねばならず、計算して聞かねばならない……ぼくらはいまわしい状態についての真実を、その状態がもっともいまわしいところにいる人びとのために言わねばならない。そしてその人びとからその状態のことを聞く必要がある。」(ブレヒト「真実を書くさいの五つの困難」)