うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。アメリカのスーパーで買える肉。

アメリカ観察記断章。結構長い間擬似ベジタリアンな食生活を送っていたが、最近また肉を食べるようになった。アメリカのスーパーにおける肉のパッケージは日本のそれと大きく異なる。まず薄切り肉がないし、挽き肉はマージナルなものである。牛肉なら基本はステーキというか鉄板焼きというか、厚みがあって(1センチくらい)手のひらくらいの大きさが基本になる。日本と比べたときに気づくのは、アメリカだと骨付きの肉が売っていることではないかと思う。ポークソテーにぴったりな肉にしてもビーフステーキにぴったりな肉にしても、肉の中に骨が入っていることが珍しくない。おそらく肉に対する下準備の意識が違うのだろう。ところが鶏肉となると、もも肉はたいてい皮なしで、ささ身がもっとも高価になるところは日本的感覚からすると奇妙である。おもしろいのは、羊だとかバイソンだとか七面鳥(ターキー)が常時売っていることだ。売り方にしても、大きなパックほど安い。たとえば500グラム以上入った鶏ももパックだとポンドあたり1.99ドルなのだが、250グラムくらいのものになると2.49ドルになる。