うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。階級的で年齢的な飲み物としてのアルコール。

アメリカ観察記断章。ビールはきわめて階級的で年齢的な飲み物であるようだ。大学院生の集まりともなればビールが主流、ファカルティ主催のものならワインがメインになる。とはいえ、これは文化的なもので経済的なものではないように思う。実際、かなり安いワインがある。日本で例えると、ペットボトルや紙パック入りの大容量の日本酒や焼酎のようなもので、2リットルぐらいのボトルが10ドルもしない。まあ、買ったことがないからどんな味なのかしらないけれど……ところでカリフォルニアだからといって、スーパーのワイン棚にカリフォルニアワインだけが並んでいるわけではない。たしかに安い銘柄、テーブルワイン的なものはカリフォルニア産が多数あるけれど、ボトルあたり20ドルを越えるようなものになれば、イタリアスペイン南米カリフォルニアなどなど様々である。ちなみにアルコールセクションの割り振りだが、普通のスーパーだとワイン4のビール4、ハードリカー2ぐらいのバランスが一般的かと思う。スーパーにもよるが、ワインとビールとハードリカーが別々に置いてあることがあり、これらの飲料が単なる「アルコール」以上の何かによって分類されているのではという仮説を補強してくれる。