うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

アメリカ観察記断章。オーバーサイズの服を着る習慣。

アメリカ観察記断章。アメリカにはオーバーサイズの服を着るという潮流ないし美学があるように感じる。男女問わず、人種を問わず。肩幅のラインの合わない服を着ている人がかなりいる。なぜなのかいまだによくわからないのだが、スリムフィットの服はここでは少数派に属するように感じる。もちろんタイトなフィッティングの服を着ている人がいないわけではない。しかし、自分の見るかぎり、スキニーな服を着ている人とだぶついた服を着ている人があまりにわかりやすいほどに二極化している。

起こりうる体型の変化に備えて、という可能性はあるのかもしれない。しかしこれは恰幅の良い中年のおじさんには当てはまっても、10後半から20代前半の若者には当てはまらないだろう。それに、スウェットやTシャツのオーバーサイズはまだファッションとしてわからなくもないが(ヒップホップ系?)、明らかにサイズの合っていない(と個人的に思う)シャツを着ている人が結構いる。肩のラインが完全に落ちてしまっているケース。しかもこれはやせ形の人に多い。だとすると、これはある種の意識的な「美学」なのだろうか。それとも、単に着心地で選んでいるだけだろうか。見た目だけで言えば、やせ形の人のほうが身体のラインに合わない服を着ているという印象がある。

ともあれ、男でスキニージーンズを履いてるのはアジア系(韓国系が多い)ないしはアート系の学生、という印象。