ケベックシティ1日目午後前半。ケベックシティまでにいくつか停車駅があったが、「何々ヴィル(ville)」という地名がいくつもあった。「ヴィル」はフランス語で「街」の意味であり、その意味でもケベック州の基盤にあるのがフランス語であることを意識させられる。
わりと何もないところというのは失礼だけれど、線路沿線がわりと栄えておらず、人家が現れるのは駅近くになってのことであるという空間配置はアメリカのアムトラック路線と類似の傾向である。
駅を出ると雪が積もっているというか、溶け切らない雪が溜まっている。そのせいで荷物を転がしていくのに難儀するし、なによりなことに、街の中心に向かってかなりのきつい坂道になっている。
ケベックシティ世界遺産に登録されているそうだが、街の中心こそ石畳で石造りの建物が並んでいるけれど、その外に出ると地面はアスファルト。その上を溶けた雪が水となって流れていくなかを逆らうようにして歩いていき、宿に荷物を預けて、Lonely Planet おすすめのビストロに行ってたらふく食べてきた。