うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

「宿酔に相当した時期」(梶井基次郎「檸檬」)

「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。」(梶井基次郎檸檬」)